なにやら世間ではCDNが大流行とかで、なかでも無料の「CloudFlare」が話題になっているそうですね。CDNというのはざっくり言うと、サーバーの負荷を軽減するためにデータをいろんなサーバーに置いて分散しましょうというものです。
うちのサイトは画像を Picasaに逃がしているし、アクセス自体が少ないので負荷なんて考える必要もないレベルなのですが、仕事で使えそうなので手を出してみることにしました。
キッカケは fladdictさんのブログだったりします。
》0円の広域負荷分散システムCloudFlareが素晴らしい件 | fladdict
CloudFlareがやっていることはキャッシュの配信のようなものです。
例えばアニメ公式サイトでは放送直後に大量の訪問者がやってきます。その瞬間はものすごい負荷がかかるのですが、それ以外の時は比較的穏やかなものです。なので最大風速に焦点あててサーバーを構築すると結構ムダになるんですね。
そこでCDNです。CDNはデータを複数地域のさらに複数のサーバーに置いて、閲覧するユーザーから近く、負荷の低いサーバーを選びだし、そこから転送してくれるわけです。
気になる料金ですが、例えばAmazon Web Serviceは転送量で課金しており、月10TBまでなら$0.201/GB。100MBの動画が月1000リクエストあれば100GBなので$20(約1,657円)。そんな中CloudFlareは基本無料で、Pro版は月額$20定額という驚きの料金なのです。
まずはメリット。
基本無料で商用もOKのようです。httpsアクセスを使いたい場合はPro版になります。
最大のメリットはやはりこれですね。ユーザーによっては現状のサーバーより近くなって表示が速くなる可能性もあります。
導入のステップは後述しますが、ちょっとした知識があればかなり簡単です。というかほぼ「次へ」をやるだけで、作業するといえばドメインの管理ネームサーバーを変更するだけです。
WordPressだと公式プラグインがあり、キャッシュプラグインとして有名なW3 Total Cacheなど対応プラグインがあるのがいいですね。
》WordPress > CloudFlare ? WordPress Plugins
》W3 Total CacheとCloudFlareを併用する上で必要な設定 | | WordPressマルチサイトとBuddyPressガイドWordPressマルチサイトとBuddyPressガイド
そしてデメリット。
デメリットというか、利用条件にひっかかるものですね。
ネームサーバー変更をするので、独自ドメインを持っていて、かつ変更権限がないと使えません。
多くのレンタルサーバーがそうであるようにアダルト関係は不許可みたいです。
高度なセキュリティ、リアルタイムルックアップなどがあるようですが、個人サイトではそんなに重要ではないと思います。前者は httpsアクセスは有料にしてねということです。
CloudFlareはキャッシュを表示させる仕組みなので直後の変更は反映されない可能性が高いです。その場合はキャッシュを一時的にオフにすることで対応できます。その間キャッシュをバイパスし、3時間後には自動的にキャッシュ利用にもどるそうです。
しかし自分が今やったらその項目が見付かりませんでした。24時間経過しないとダメとか?
》[CloudFlare] サイト制作時など一時的にキャッシュをOFFにするには | FE.labsFE.labs
1.CloudFlareにログインし、目的のドメインの「CloudFlare Settigs」から、ページ最下部の「Developer Mode」をオンにする。
2.併せて、「Purge Cache」を実行する。
うちのサイトのように画像を Picasaに置いている場合、その部分は CloudFlareの恩恵にあずかれません。しかし画像をPHP経由にすることで無理矢理キャッシュさせる方法があるようです。とはいえ Picasaは有料版だと転送量制限が解除されるらしいのであんまり意味ないのかもですが。
》無料CDN「CloudFlare」で、Flickrのファイルもキャッシュする方法 | NO AC.Milan, NO LIFE
セキュアなアクセスで利用した場合は Pro版にする必要がありますが、無料のままでサブドメインに分けて対処する方法があります。ちょっと面倒ですが。
》SSLありのWordPressだけど高速化したいからCloudFlareのCDNを無料で使う | 高橋文樹.com
さきほど設定したばかりでまだ実感がわきませんが(レポートが表示されるのは24時間経過後)設定は簡単だし、解除するのもネームサーバーの指定を変更するだけなのでちょっと試してみるのもいいかもしれません。
個人的に気になるのは日本語サポートが不完全で、利用規約なんかは翻訳サイトまんまじゃないのか? という感じなのがアレですねw
ほかにもこのへんのサイトが参考になりました。
》今すぐ使える!CDN ~はじめてのCloudFlare(クラウドフレア)導入~ - SINAPlog
》無料でも使えるCDN cloudflare - くにくにネット
[…] 。 そうすると負荷が分散するので、クライアントのブラウザに効率よくデータを送ることが出来ます。 詳しくはこちら→ 「5分でセットアップ!無料CDN「CloudFlare」を使って負荷を軽減」 […]
ピンバック by WordPressを色々高速化した結果CloudFlareで爆速化した - 測定結果あり | Vanship Trip — 2014年3月17日 @ 12:16 PM
最近だと Cloudflare、SNI 限定(つまり、Windows XP の IE と Android 3 以前だけ対象外)ながらも無料で SSL を使えるようになりました。
それも追記してみるとどうでしょうか?
コメント by NoName — 2014年11月3日 @ 12:57 PM