WordPress 3.0からは「カスタム投稿タイプ」が使えるようになり、「カスタムタクソノミー」も使いやすくなりました。
「カスタム投稿タイプ」、「カスタムタクソノミー」についてはこちらの記事が大変参考になります。
》WordPressでサイト設計をする時に覚えておきたいポストタイプの特徴などいろいろ
どちらもスラッグを自由に設定でき、URLに反映できるようになっていますが、となると
もし同一スラッグのポストタイプとタクソノミー、記事と分類名(ターム名)があったらどうなるのか? と気になりました。
つまりこうです。どちらもURLは一緒になります。
http://~/ポストタイプ/記事
http://~/タクソノミー/分類名
↓
http://~/event/comike
http://~/event/comike
そんなわけで実験してみました。
ポストタイプ、タクソノミーを作成するにあたって、「Custom Post Type UI」プラグインを使用しています。
今回実験するにあたって、下記のような構造を想定してみました。
カスタム投稿タイプ「event」
イベント情報を投稿していくためのポストタイプ。
「コミケ」、「COMIC1」などのカテゴライズをしたい。
カスタムタクソノミー「event」
上記ポストタイプ「event」で使用するカテゴライズ。
「コミケ」、「COMIC1」などが登録される。
「投稿タイプ:event」、「Has Archive:True」で作成します。
「Has Archive」を有効にするには「Advanced Option」から行います。
「分類名(ターム名):event」を指定し、「利用する投稿タイプ」で「イベント」を指定しておきます。
タクソノミー「イベント」の分類に「コミケ」を追加し、
スラッグを「comike」にします。
記事を投稿してスラッグを「comike」に、
タクソノミー「イベント」には「コミケ(comike)」の分類を付与しました。
先ほど書いたようにカスタム投稿タイプ、カスタムタクソノミーのURLは下記のようになります。
http://~/ポストタイプ/記事
http://~/タクソノミー/分類名
今回はポストタイプ「event」、記事スラッグ「comike」なので下記のようになります。
同時に、タクソノミー「event」、分類スラッグ「comike」なのでこちらも同様です。
http://~/event/comike/
結論としてはちゃんと表示されましたが、どちらが表示されたのかはまだわかりません。
ポストタイプ「event」、記事スラッグ「comike」は単一記事を表しますが、
タクソノミー「event」、分類スラッグ「comike」は複数の記事もありえます。
ブログ記事に例えて言うなら、カテゴリ「comike」に分類された記事がたくさんあるようなものです。
結論としては表示された記事は1つだけでした。
つまり同一の「ポストタイプ&記事スラッグ」と「タクソノミー&分類名」がある場合は単一記事が優先されるということです。
まぁ最初から同じ名前を付けるなって話ですよね(笑)。
「タクソノミー」がよくわからない人はブログ記事の「カテゴリ」もひとつのタクソノミーだと考えてみてください。
例えば飲食店の情報サイトを作る時、「地域」「料理ジャンル」「価格帯」などでカテゴライズすると思います。しかしこれを標準の「カテゴリ」だけで分類すると……
「カテゴリ」タクソノミー
- 新宿
- カレー
- 渋谷
- 1,000~2,000円
- ラーメン
- ~1,000円
これではカテゴリ分類というより、タグに近いですよね。
そこで「地域」「料理ジャンル」「価格帯」という3つのカスタムタクソノミー、つまり新たなカテゴリを作るわけです。
「地域」タクソノミー
- 新宿
- 渋谷
「料理ジャンル」タクソノミー
- カレー
- ラーメン
「価格帯」タクソノミー
- 1,000~2,000円
- ~1,000円
WordPress 3.0からタクソノミーが扱いやすくなって CMSとしての使い勝手が格段に上がったと思います。
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